事故原因としていろいろなことが言われていたが、結局は運転士のミス?

時事ドットコム
速度出し過ぎが原因=スイス「氷河特急」脱線事故で専門家チーム

 【ブリーク(スイス)時事】スイス南部のアルプスで起きた観光列車「氷河特急」の脱線事故の原因究明を進めている同国政府の専門家チームは30日、当地で記者会見し、「事故当時、運転士が過度なスピードで列車を運行し、車両が脱線した」とする暫定調査結果を発表した。
 専門家チームの責任者コベルト氏は、「事故列車の運転士が加速を急ぎ過ぎた」と指摘。制限速度が時速35キロの場所で、45キロ以上に加速し、列車が脱線したと断定した。
 同チームは、事故に関して(1)車両本体の状態(2)事故前後の気象条件(3)事故現場の地盤(4)車両の走行状況-などについて検証していた。さらに詳細に調査を続け、最終結果を確定する。
 氷河特急の運営会社マッターホルン・ゴッタルド鉄道側は会見で、「人為的ミスで重大な事故を起こし、多くの人に被害を出したことを非常に遺憾に思う。責任を受け入れ、被害者に対しできる限りのことを行う」と表明した。
 今月23日に起きた同事故では、観光で列車に乗っていた国本安子さん(64)が死亡、日本人2人の重体を含む多数の負傷者を出した。

asahi.com
速度超過で脱線、「人為ミス」認める スイス列車事故

 【ブリッグ(スイス南部)=稲田信司】スイス南部バレー州で起きたアルプスの観光列車「氷河特急」の脱線事故で、連邦政府の公共交通事故調査局(SEA)は30日、運転士による速度の出し過ぎによる人為的なミスで事故が発生したとする暫定的な調査結果を発表した。
 SEAの説明によると、事故現場のフィーシュは制限速度が時速35キロから55キロに変わる境界。機関車の記録計などを詳細に分析したところ、列車は制限速度の時速35キロを少なくとも10キロ超えて現場を通過し、その後、最高56キロまで加速していたという。
 SEAの責任者コベルト氏は「運転士が制限速度を超過し、55キロ制限に変わる約200メートル手前で加速してしまったのが事故原因と思われる」と述べた。ただ、運転士が速度を出し過ぎた理由について「本人はわからないと言っている」としている。
 運行会社マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)側によると、列車は事故時点で予定時間よりも約10分遅れで運行していたが、「制限を超えて速度を出すことは、いかなる理由があっても厳禁となっている」と説明。MGBの責任者は「人為的ミス」と会社側の過失を認め、亡くなった国本安子さん(64)をはじめ負傷者に改めて謝罪した。
 これまでの調べでは、SEAと地元警察当局と合同の事情聴取に対し、運転士が「レールがゆがんでいて何もできなかった」と証言していることが明らかになっていた。だが、コベルト氏は「脱線に関係するほどのゆがみは認められなかった」と断定した。
 また、事故当時の天候については、気温は12~28度、風速は秒速3.3メートルで、ともに運行に支障をきたす水準ではなかったと結論づけた。さらに、地質専門家の分析の結果、現場の地盤に異常はみられなかったという。
 SEAは数週間以内に最終報告書をまとめることになるが、事故原因がほぼ確定されたことで、今後、運行会社MGBは国本さんの遺族や負傷者らとの補償交渉を進めることになりそうだ。