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「舞姫」のモデルを発見か ドイツ在住の六草さん

 森鴎外の小説「舞姫」に登場する悲恋の踊り子エリスのモデルが、ベルリンに住んでいた20~21歳の女性であることを示す証拠を、ベルリン在住のライター六草いちかさんが9日までに見つけた。エリスのモデルには諸説あり、論争に一石を投じそうだ。
 女性は1866年生まれの「エリーゼ・マリー・カロリーネ・ヴィーゲルト」。教会に残された記録や、「舞姫」の内容と女性の経歴に一致点が多いことなどから判断したという。
 エリスのモデルとされる女性の名前が「エリーゼ・ヴィーゲルト」であることは、ドイツから鴎外を追って来日した際の乗船者名簿などから明らかになっていた。
 六草さんは「舞姫」の舞台となった街を絞り込み、そこに当時住んでいた「ヴィーゲルト」姓を教会の資料などで調べたところ、この女性の家族以外には見つからなかった。さらに、女性の生まれた街が「舞姫」に出てくる地名と酷似していることや、女性の名前が「エリーゼ」であることを確認した。
 エリスのモデルをめぐっては「下宿の娘」「15歳の少女」「31歳の人妻」などさまざまな説があるが、この女性の職業は「帽子製作」で、鴎外の実妹による回想記の内容とも一致するという。

Wikipedia : 舞姫