Archive for the ‘ 15近畿-滋賀 ’ Category

産経ニュース
大津・関津遺跡で鎌倉時代の梁発見、水流の一部のみを遮断 中世から資源保護

 旧石器時代から江戸時代の地層を含む関津(せきのつ)遺跡(大津市関津)内の琵琶湖に注ぐ川跡で、アユなど川を遡上(そじょう)する魚を捕った鎌倉時代の「梁(やな)」とみられる漁具がほぼ完全な形で出土し、滋賀県文化財保護協会が9日、発表した。梁漁は現在も琵琶湖周辺で行われ、水の流れを完全にせき止めることが多いが、部分的に流れを遮り魚を捕りすぎないようにしていた。同協会は「中世から湖の資源を守る漁法があったことを示す貴重な事例」としている。
 梁は江戸時代以前のものはほとんど出土した例はなく、同協会によると、中世の梁の出土は全国初。
 今回見つかった漁具は、瀬田川支流の河川跡で出土し、岸辺では鎌倉時代の器(わん)や皿が見つかり年代を特定した。川を遡上する魚を捕まえる「上(のぼ)り梁」とみられ、開口部分は約20メートルの川幅に対し約6メートル。直径10センチ前後の木のくいを数多く川に打ち込んで囲いをつくって強い水流にし、流れに逆らって遡上するアユなどの性質を利用して捕獲。あえて川幅すべてに仕掛けず、自由に魚が通れる部分を残したとみられる。
 琵琶湖水系は現在、漁期を制限することなどで資源を管理、水流の一部のみを遮断する梁漁は少ない。
 中世には琵琶湖水系で捕れたアユは朝廷にも届けられ人気が高い産品だったことから、上下流の漁師が争いを避けるために、当時からあえて捕りすぎない漁法を選択したとみられる。
 現地説明会は12日午前11時から。

中世漁業史に詳しい渡辺誠・名古屋大名誉教授(考古学)の話
 「当時の住民は遡上する魚の性質をよく知り、高度な漁業技術があったということが証明された。現代の梁のルーツになったと考えられ、中世の漁業史解明に向けた貴重な発見だ」

財団法人 滋賀県文化財保護協会
関津遺跡発掘調現地説明会 <3月12日(土)>

産経ニュース
琵琶湖一周1日限り「お江列車」募集 「雷鳥」引退485系で

 JR西日本と滋賀県は、琵琶湖を時計回りで一周する臨時列車「お江列車」を3月27日の1日限定で運行する。放映が始まったNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国~」を機に同県長浜市などで開催されている「江・浅井三姉妹博覧会」をPRしようと企画した。参加者を募集している。
 3月12日のダイヤ改正で、大阪と金沢を結ぶ特急「雷鳥」が定期運行を終了するのにともない引退する「485系電車」に、「江・浅井三姉妹博覧会」の記念ヘッドマークを装着して琵琶湖を一周する。
 「お江列車」は、JR京都駅を午前11時に出発。湖西線を経由して午後0時45分に長浜駅に到着し、大河ドラマのメーンの登場人物である浅井長政の3姉妹をモデルにした「茶々姫」、「初姫」、「江姫」の着ぐるみが参加者たちを出迎える。長浜駅に2時間40分停車し、長浜市内の散策などをして楽しめる。帰りは長浜駅を午後3時25分に出発、東海道線経由で京都駅に午後4時半に到着する。
 昼食には特製の弁当とお茶を用意。乗客全員に記念乗車票や近江米の稲わらで作ったグッズなどをプレゼント。抽選で3人に500グラムの近江牛が当たる。
 定員340人。大人7500円、小学生以下5300円。申し込み、問い合わせは日本旅行草津支店((電)077・562・6001、土、日曜日休業)。

【江・浅井三姉妹博覧会】戦国時代に生きた浅井三姉妹の物語

産経ニュース
掘立柱建物と竪穴住居跡出土 滋賀・東近江市、下羽田遺跡

 ■縄文時代晩期末の集落跡から

 ≪専門家「稲作考えるうえで貴重」≫

 縄文時代晩期末(紀元前5世紀ごろ)の下羽田遺跡(東近江市上平木町)集落跡で、竪穴住居と掘立柱建物の跡が出土し、県文化財保護協会が23日、発表した。この時期の遺跡で同じ集落から両遺構が出土するのは近畿で初めて。専門家は住居の隣接地に、掘立柱建物の倉庫があったと推定。この集落は本州では早い時期に稲作が始まり、倉庫には作物を貯蔵していた可能性があるとみている。
 下羽田遺跡は、川がつくる扇状地の端にあり、水稲栽培に適した土地だったとみられている。今回の調査では、支柱4~6本を地面に直接立てた掘立柱建物跡5カ所(縦横5~2メートル)と、地面を掘り下げてつくった竪穴住居跡6カ所(直径約5メートル)が出土した。
 同時期の遺跡ではこれまで、乾いた土地、湿った土地で建物形態を変え、それぞれ竪穴住居、掘立柱建物を建てて暮らすと考えられていた。調査地を視察した立命館大の矢野健一教授(考古学)によると、竪穴住居跡は家として使用したとみられるが、掘立柱建物跡は、太い柱跡が残っていることから、この時期に集落でつくられていた稲などの農作物を貯蔵する倉庫として使われていたと推定。
 また、発掘した県文化財保護協会によると、掘立柱建物跡のうち2カ所の近くから、骨を入れたとみられる土器が入った墓も出土しており、この建物跡が葬儀を営む場だった可能性もあるという。
 矢野教授は「掘立柱建物跡が農作物の倉庫として使われていれば、縄文時代末期にこの地域で稲作が普及していた可能性がある。この時期、本州で稲作の跡が見つかった例は少なく、稲作が盛んな弥生時代に移行する過程を考えるうえで貴重な史料」と話した。
 現地説明会は27日午後1時半から。問い合わせは県文化財保護協会((電)077・548・9780)。

下羽田遺跡 | 埋蔵文化財学習シート
財団法人 滋賀県文化財保護協会
現地説明会情報:(財)滋賀県文化財保護協会

47News
琵琶湖疏水、権利はどっち? 三井寺が京都市を提訴

 琵琶湖から京都に水を供給する水路「琵琶湖疏水」の土地の権利をめぐり、流域にある大津市の三井寺と疏水管理者の京都市が対立している。
 疏水は同寺の地下を通っており、寺側は1日までに「京都市は(地上と地下の)土地の使用権を持たない」との確認を求め京都地裁に提訴。これに対し、市は「権利はこちらにある」と反論している。
 訴状によると、京都市は明治時代に、国有地だった寺の敷地内に疏水を建設。敷地の所有権が寺に移った後も、国有財産法に基づき、疏水部分の土地の使用権を30年ごとに自動更新したとしている。
 今年4月に期間満了となるため、寺側は「(これ以上更新すると)今後の宗教活動に支障が出る可能性もある」と主張している。

三井寺(天台寺門宗総本山園城寺)
琵琶湖疏水/京都市 上下水道局 疏水事務所

産経ニュース
滋賀にオドロキ「トチノキ」 幹周り7.2メートル西日本最大級の巨木

 福井県境に近い滋賀県高島市朽木の山林で、西日本最大級のトチノキが見つかった。高さ22メートル、幹の周囲は7.2メートル、四方に張り出した枝の範囲は30メートル近くに達し、樹齢は400年前後と推定される。周辺は未調査区域も多く、県は新たな巨木が存在する可能性があるとして調査することを決めた。
 トチノキは、近畿では滋賀県北部から京都府北部にかけて分布。主に建材として利用されるため、西日本に巨木はほとんど残っていないとされる。通常は高さ十数メートル、幹の周囲も3メートル程度だが、今回は群を抜く大きさだった。
 発見したのは、環境省の希少野生植物保存推進員を務める青木繁さん(58)=高島市=らの市民グループ。昨秋の山林調査で、標高570メートルの地点で確認した。
 周辺では、踏破調査が行われていない区域も多く、青木さんは「奥地では幹の周囲が8メートルを超すトチノキの目撃例もある。さらなる巨木が見つかる可能性があるのでは」と話している。
 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの金子有子専門研究員の話「トチノキは非常時に食料にもなるため、この地域では地元の人が大昔からトチノキを残していたことが巨木の生育につながったのではないか」

Wikipedia : トチノキ