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呪いの鉛板:レバノン古代遺跡で発見 京大など調査団

 京都、広島、国士舘の3大学によるレバノン発掘調査団は7日、中東・レバノンの古代遺跡で2~4世紀ごろの「呪いの鉛板」を発見したと発表した。1000字を超えるギリシャ文字で「彼らの体を衰弱させてください」などと刻まれている。これほどの長文がはっきり解読できたケースは珍しく、京大総合博物館(京都市左京区)で8~12日に展示される。
 呪いの鉛板は、現世の恨みを死者の魂に託して神々に伝えようとした鉛製の薄い板。紀元前6世紀から紀元8世紀ごろまで古代ギリシャ・ローマ世界で広く使われたとされる。
 展示される鉛板は幅約6センチ、長さ約15センチ。レバノン南部の町・テュロスにある地下墓の入り口付近から今年3月に出土。割れた7片をつなげると55行の文章になった。調査団がレバノン政府の許可を得て日本へ持ち帰り、解読を進めていた。
 その結果、文章は「ラブララライン」という呪文に続いて「足のない神々、大天使たち」を呼び出し、名指しされた人物4人に「私が望む通り、猿ぐつわと恥の印と不名誉を与えてください」と呪う内容だった。結びは「イエスに勝利を、アーメン」と読めるという。

京都大学総合博物館
平成22年度速報展示 「呪いの鉛板」 ― 京都大学総合博物館