西日本新聞
「海のサクラ」10日デビュー 桜島フェリー新造船

 鹿児島市の鹿児島港と桜島港を定期運航する市営桜島フェリーの新造船「桜島丸」(全長57メートル、1330トン)の完成式が4日にあり、お披露目された。愛称はサクラエンジェル。12日の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通を前に、観光用に10日から同航路で本格運航する「よりみちクルーズ」でデビューし、通常の定期便にも使われる。
 1987年に就航した今の桜島丸は、5日の運航で役目を終えて売却される。
 新桜島丸は、ディーゼルエンジンで発電してモーターを回し、スクリューを動かす電気推進船。エンジンとスクリューが直結していた従来船と比べて振動や騒音が少なく、低燃費で二酸化炭素の排出量も抑える。
 最大で大型車9台、乗用車32台を搭載。車両搭載時の旅客定員は657人。速力11ノット。旅客用の電気推進船としては国内2船目で、桜島フェリーの導入は初めて。建造費約25億円。市が広島県江田島市の造船会社に発注していた。船長を務める市船舶運航課の原田俊幸さん(49)は「動きがスムーズで小回りも効く。快適な船旅を楽しんでもらえると思います」と話す。
 式典で、森博幸市長は九州と関西を直結する新幹線「さくら」と関連付けて「陸のさくらと海のサクラがつながって多くの方を鹿児島に呼び込みたい」と期待を膨らませた。

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