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異人館街の景観守れ 神戸市、条例改正検討

 ■建物デザイン・色彩 基準見直し

 観光名所として知られる異人館のある神戸・北野地区の景観を守るため、神戸市は、建物のデザインや色彩についての許可基準を見直す方針を固めた。新年度予算案に調査費として90万円を計上し、関連する景観条例の改正も検討する。
 市によると、北野地区は昭和55年に文化財保護法に基づく「重要伝統的建造物群保存地区」に選定。勾配のある約9・3ヘクタールの地区全体に国指定重要文化財「風見鶏の館」をはじめ、異人館や和館など約40棟の「保存すべき」伝統的建造物が点在している。
 地区の建物の新築や修理は市の都市景観条例で許可基準が定められており、市教育委員会への申請が義務づけられている。現行の条例は建物の高さなどについて「地上3階」「高さ13メートル以下」「塀や柵は高さ2メートル以下」と定めているが、デザインや色彩、材質などについては「歴史的風致を著しく損なわない」という抽象的な記載があるだけだった。コンクリートを打ちっ放しにした住宅やソーラーパネルの設置などに対して施工主によって判断が分かれていた。
 このため、客観的な許可基準を求める声が上がっていたことから、市が条例の見直しに着手。来年度の改正では、地元住民らの意見も聞きながら、新築・修理の際に混乱が起きないように景観条例を具体化に見直す。
 市教委文化財課は「異国情緒のある北野の景観は神戸のシンボル。市民とともに守りたい」としている。

神戸市:異人館
神戸市:文化財課