徳島新聞
御座船の進水式、絵図を初確認 祭壇配置克明に

 徳島藩の御座船「至徳(しとく)丸」が進水した際に設けた祭壇を描いた絵図が、徳島市内で見つかった。供物や器が細かく描かれている。徳島城博物館によると、蜂須賀家文書などに進水式に関する記述はあるが、絵図の資料が確認されたのは初めて。
 見つかったのは「御座船至徳丸船卸(ふなおろし)祝儀(しゅうぎ)飾図(かざりず)」(縦42・8センチ、横31・8センチ)。船卸とは、船の新造時に航海の無事を祈る進水式のこと。絵図とともに見つかった古文書から1843年の進水式の際に描かれたとみられる。
 祭壇の上下2段に供えられた餅をはじめ、アワビを薄く切って伸ばした「のしあわび」、鳥、魚、香などが精細に描かれている。左下には、進水式で祝詞(のりと)を上げた船頭(船長)の藩士・的場惣九郎の「マトハ」の記述もある。
 至徳丸は藩主が参勤交代に使った藩最大級の船。40~50年で造り替えており、絵図が描かれた時に進水したのは4代目か5代目の至徳丸で、全長18メートルほどとされる。
 絵図は、春日神社の岡山秀則宮司が自身の収集した古文書資料から見つけた。
 至徳丸の模型を常設展示する徳島市立木工会館では、この絵図を基に再現した祭壇が展示されている。

徳島市:徳島市立木工会館
170年前の徳島木工のルーツ・阿波水軍や船大工を懐古!徳島藩主の御座船・至徳丸の進水式(船卸の儀式)を再現
Wikipedia : 御座船