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恐竜博物館に珍しい収蔵品3点 福井

 ■世界最大級ウミガメの先祖

 県立恐竜博物館(勝山市)は25日から、体長4・5メートルの世界最大級のウミガメの先祖やクジラの先祖の化石など、国内での展示が珍しい収蔵品3点(いずれも複製)を常設展に加える。
 ウミガメは北米で発掘された約7千万年前の「アーケロン・イスキロス」で、前足を広げた幅は5・2メートルに達する。現在のウミガメは甲羅に1枚板の状態の骨を持つが、アーケロン・イスキロスは肋骨(ろっこつ)の形状を残しており、表面は硬い甲羅ではなく皮膚で覆われていたとされる。あごの構造は硬いものを食べていたことを示しており、アンモナイトを捕食していたと推測されている。
 クジラの先祖はパキスタンで見つかった約5千万年前の「パキケタス・アトッキ」と、エジプトで発掘された約4千万年前の「ドルドン・アトロックス」。パキケタス・アトッキはクジラが完全に水中で生活する前の段階の姿で、4本の足を持ち、現在のクジラが鼻の穴を頭の上に持つのとは異なり、鼻面に持っている。水陸両方に生活圏があったとされる。
 ドルドン・アトロックスは水中の生活に適合し、後足が退化して小さくなり、鼻の穴がさらに頭頂部に近づいている。また尻尾を振って推進力を得るため、背骨や骨盤の形状が変化していることが分かる。
 一島啓人主任研究員は「陸から海へと生活圏を移していく過程で、クジラがどう進化したかがわかる展示になっている」と説明している。

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