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金属加工時の遺物発掘 福井

 ■高柳遺跡古墳時代前期の工房跡?

 福井市文化財保護センター(同市渕)は23日、同市中藤島地区の高柳遺跡で、古墳時代前期(4世紀ごろ)の金属製品生産時の屑(さい)や炉壁(ろへき)、羽口(はぐち)の破片が見つかったと発表した。同センターは、鋳造または鍛冶関連の遺物の発見は珍しく、屑は青銅の鋳造の破片の可能性が高い、福井の古墳社会を知るうえで貴重な発見になるとしている。
 高柳遺跡から発見されたのは、金属加工のために使った炉壁の破片3個(長さ3~8センチ)、金属やガラスの不純物が固まった屑4個(1・5~4センチ)、炉の温度をあげるために空気を送る羽口の破片3個(2~4センチ)。
 工房があった場所とみられ、同センターは「屑を分析することで鋳造か鍛造かがわかるが、鋳造製なら県内最古になる。丸岡(坂井市)や松岡(永平寺町)などを支配した王のもとで金属加工が行われていた可能性が高い」としている。
 遺物は、同センターで26日~3月20日に開かれる平成22年度発掘速報展で、石盛遺跡(同市石盛町)から出土した武士のものとみられる烏帽子(えぼし)や、荒木遺跡(同市荒木町など)から出土した弥生土器、波着寺跡(同市酒生地区)の分布調査による朝倉氏ゆかりの寺跡の確認資料などとともに展示される。27日午後1時半からは高柳遺跡などで調査報告会が開かれる。

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