京都新聞
竪穴住居跡5基発見 大山崎・松田遺跡

 京都府埋蔵文化財調査研究センターは23日、大山崎町円明寺松田の松田遺跡で、弥生時代中期~古墳時代後期の竪穴式住居跡5基と、奈良時代~中世に掘られた溝4本などが見つかったと発表した。小泉川沿いで広い時代の遺構が同時に出土し、同センターは「流域の集落の長期的な変遷の様子がうかがえる」としている。
 京都第二外環状道路建設に伴う府道工事に先立ち、昨年9月から小泉川東側で発掘調査を行った。
 見つかった竪穴式住居跡5基のうち、古墳時代前期の住居跡は縦5・0メートル、横6・2メートル、深さ0・8メートルと大規模。周縁に石を敷いた貯蔵穴や、中に石を多数詰めた用途不明の穴を備えている。
 同じ場所から、13世紀ごろに掘られた幅1・7メートルの大型溝も見つかった。溝内からは中国製の青磁片や瓦器わんや土師器皿など約60点が出土し、くいを打って護岸工事を施した跡もあった。このほか、奈良時代後半~平安時代前期に掘られた溝2本も出土した。
 近隣ではこれまでに弥生時代の方形周溝墓群や、13~14世紀の建物跡が見つかっている。同センターの石井清司主幹は「縄文時代から古墳時代中期まで大小の集落が造られ、小泉川の氾濫や土砂の堆積を経て中世に領主層の屋敷が建てられた。そんな変化が推測できる」と話す。
 現地説明会は26日午前10時半から。問い合わせは同センターの増田孝彦主任調査員の携帯電話090(6205)8261。

(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター
長岡京跡・松田遺跡第9次現地説明会のご案内 | (財)京都府埋蔵文化財調査研究センター