CNN.co.jp
世界に広がる食料価格高騰の懸念

 世界最大の小麦生産国である中国では、穀物生産の中心地である北東部の山東省が過去60年で最悪の干ばつに見舞われ、小麦収穫量の減少が懸念されている。
 ロシアも昨年夏に干ばつの影響で小麦の収穫が4割近く減り、小麦の輸出を禁止した。新品種の生産で小麦の輸出再開を目論むが、干ばつによる土壌の傷みがひどく、今年は小麦畑の1割近くが使えない状況だ。
 世界銀行が今週発表した予測では、食料価格の上昇の影響で昨年6月以降約4400万人の人々が貧困に陥り、常に空腹状態の人の数も10億人近くに増加した。
 ロシアの干ばつなどの気候的要因やそれに続く輸出禁止、さらにバイオ燃料への需要増やブラジル、インド、中国といった新興国における食料需要の増加により、世界の食料価格は過去1年間に29%上昇した。特に、砂糖と小麦は20%、料理用の油脂や食用油は22%上昇したという。
 インドでは玉ねぎのキロ当たりの価格が9月から12月にかけて2倍近くに上昇し、玉ねぎの輸出禁止措置が取られた。しかし農民の反対や玉ねぎ価格の急落もあり、禁輸は今週解除された。中国の食料価格は1月に10.3%上昇し、経済の過熱が懸念されている。
 一方、米国では1月の消費者物価の上昇率は1.6%だったが、新興国の需要増で原材料費が高騰しているため、衣料、電化製品、食料の価格は今後上がると見られている。

Food crisis fears rise with commodities – CNN.com

・Impact of China.drought on world