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阿修羅像、地震の揺れでも大丈夫 国宝立像17体に免震装置 奈良・興福寺

 興福寺(奈良市)は16日、同寺国宝館の阿修羅像など国宝立像計17体の台座下に免震装置を設置すると発表した。18~20日の夜間に作業する予定で、震度7クラスの大地震でも仏像の転倒を防ぐという。
 昭和34年建設の国宝館は築約50年以上で昨年3月に内装をリニューアルしたが、建物自体は免震設備がなく、東京の免震関連メーカーに対策を依頼した。
 免震装置は、仏教を保護する阿修羅像など乾漆八部衆(かんしつはちぶしゅう)立像のうち7体と、須菩薩(すぼだい)像など釈迦の十大弟子の立像6体、金剛力士立像の2体などの台座下に設置する。特殊加工鋼板を2枚重ねした装置は、地震発生時に上板が緩やかにスライドする構造になっている。
 阿修羅像人気や仏像ブームもあり、国宝館には昨年3月のリニューアルから同11月までに100万人が来館。興福寺の多川俊映貫首は「倒壊の危険性が高い17体を優先的に免震措置しました。阪神大震災後の懸案を解決でき、来館者にも安心して鑑賞していただけます」と話している。

法相宗大本山 興福寺