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県南部のサンゴ群北上 串本海中公園センターが調査 和歌山

 ■海水温上昇…白浜沖、みなべ町で確認

 海温上昇などの影響で、県南部のサンゴ群集が北上し、これまで知られている串本町やすさみ町以外にも、田辺市から白浜町、みなべ町の海域にも群集の分布が確認され、県自然環境室が27日に串本海中公園センター(串本町)で行った調査報告会で明らかにした。また、すさみ町江須崎沖にあった県内最大のコブハマサンゴ(直径6メートル以上、高さ約5メートル)が死滅していたことも報告された。
 調査は、県の委託を受けた同センターが昨年6月から12月まで、みなべ町から串本町までの紀南地区の沿岸で平成元年以来21年ぶりに実施した。
 それによると、串本海域で古くから知られるクシハダミドリイシの群生地北限はすさみ町口和深だったが、今回の調査で白浜町、田辺市、みなべ町でも見つかった。また、田辺市沖や白浜町沖で大型のテーブル状サンゴや高密度のサンゴ群集が確認された。海水温の上昇が地球規模で進んでいるとみられ、南方系のサンゴの北上やオニヒトデが発生している現状も示された。
 また、前回調査時に生存していたすさみ町江須崎のコブハマサンゴについて、調査員の野村恵一副館長(52)が確認したところすでに死滅し、コケに覆われていた。コブハマサンゴは千年を超えるものもあるため、別名「千年サンゴ」とも呼ばれる。野村副館長は「500年を超えて生きていたと思われ残念」とした。

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