産経ニュース
運賃IC化で再興 経営建て直しの切り札、小豆島オリーブバス運用開始

 小豆島(香川県)の住民有志らが経営難のバス会社から路線バス事業を引き継いで昨年4月から運行している「小豆島オリーブバス」(土庄町、谷久泰司社長)が11日、電子マネー「OLIVE IruCa(オリーブ・イルカ)」の運用を始めた。同社の全路線で運賃が13%割引になるほか、「ことでん」の愛称で親しまれる琴平電鉄(高松市)や、ことでんバス、高松市内の商店でも利用でき、経営再建の切り札として普及に期待がかかる。
 オリーブ・イルカはカードに埋め込まれたICチップにあらかじめお金を入金し、車内に設置した読み取り機にかざすと、運賃が引き落とされる。小豆島では土庄港ターミナルの小豆島オリーブバス本社に2万円まで入金できるチャージ機を設置し、所有する22台のバスのうち16台にもチャージ機を備え付け5千円まで入金できるようにした。
 この日は、記念式典が土庄港ターミナルで行われ、小豆島地域公共交通協議会(土井健司会長)や自治会、企業などの関係者が出席。テープカットでオリーブ・イルカの運用開始を祝福し、さっそくカードを使って乗車を体験した。
 谷久社長は式典で「高松市との生活圏が密接になった思いだ。住民がより安心して暮らせる公共交通として安定経営に努めたい」と決意を表明。土井会長も「オリーブ・イルカは小豆島の公共交通再生のシンボル。利便性だけでなく人と地域を結ぶ役割を果たすといい」と期待を寄せた。

小豆島オリーブバス|人にやさしい、地球にやさしい、「安全」「快適」オリーブバス