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鳥の大量死、世界の終わりではない=専門家

 米国とスウェーデンで最近発生した鳥の大量死は、動物の大量死としてはクジラやカエルの大量死よりも珍しいが、その原因に終末論的な要素はないと専門家は指摘している。
 鳥は嵐、ひょう、雷が原因で死ぬことがある。また小さい魚やカエルは竜巻に吸い込まれ、遠くに飛ばされることがある。鳥は花火、送電線への接触、自動車との接触などといった人為的な理由で死ぬこともある。
 米ルイジアナ州では今週約500羽の野鳥が、またアーカンソー州では元日に約5000羽が死んでいるのが見つかった。死んだ野鳥の多くはクロムクドリモドキだった。国連環境計画(UNEP)の広報担当者によると、アーカンソー州での大量死については、花火におびえた鳥が建物などに衝突したという説が挙がっているという。
 スウェーデン当局はファルチェピングで100羽のコクマルガラスの死骸が見つかった件について調査している。国立獣医学研究所の職員によると、5羽の解剖を行ったが、内出血が見られたものの外部損傷はなかったという。職員は鳥インフルエンザなどの病気が原因である兆候はないとした。トラックが鳥の群れに衝突したという説が挙がっている。
 ノルウェー自然史博物館の動物学者ペター・ベックマン氏は、鳥の大量死は珍しくないが、通常海上や人里離れた場所で起こるために気付かれないことが多いと指摘した。また食料が不足していると、多くの鳥が弱ったり死んだりするという。
 同氏は鳥の大量死に対する反応について、宗教的な意識の強い米国人とそれほど強くないスウェーデン人の違いが浮き彫りになっていると指摘し、「米国では『世界が破滅に向かっている』という反応だったが、スウェーデンでは『獣医学の専門家に聞いてみよう』という反応だった」と語った。

Mass bird deaths rare, not apocalyptic: experts | Reuters