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1頭のブタを通して考える消費社会の本質――TEDから

 有用なアイデアをひろめることを目的とした非営利団体TEDで行われた講演から、オランダ人芸術家クリスティン・メンデルツマ氏の「PIG05049」と題されたプレゼンテーションを紹介する。

(CNN) 1頭のブタが、歯磨き粉から人工心臓まで185種類に及ぶさまざまな製品となって私達の日常生活を取り巻いている――。オランダ人アーティストのクリスティン・メンデルツマ氏は、ブタの体がどのような製品の原料になるかについて詳細な調査を実施。この調査結果をまとめた書籍「ピッグ05049」が刊行されると大きな反響を呼んだことから、メンデルツマ氏は英国オックスフォードで開かれたTED主催のフォーラムに招かれ講演を行った。
 メンデルツマ氏は、ブタの体の各部位を素材とした原料が最終的にどのような製品に使われているかを探るプロジェクトを企画。そこで「05049」という識別符号のついた1頭のブタに注目し、3年にわたる追跡調査を行った。
 調査の結果、その使用用途は実に185種類に及ぶことが判明。それをカタログ化したものが、同氏の著書「PIG05049」だ。化粧品やシャンプーなどの日用品、パン、ビールなどの食品のほか、陶器や塗料、さらには人工心臓弁といった医療品など、05049を原料とする製品は多岐にわたる。
 「PIG05049」はアート作品として現在ニューヨーク近代美術館に収蔵されている。同美術館のポール・ギャロウェイ氏は、「消費者が日常生活で使っている製品の本質から、物理的、心理的にどれほど切り離されているかを明らかにしたもの」と評している。

From one pig — bacon and 184 other things – CNN.com
TED: Ideas worth spreading
main : Christien Meindertsma
PIG 05049 : Christien Meindertsma
MoMA | The Museum of Modern Art

・Products made from a single pig

・PIG 05049