明後日12月26日をもって閉館となるサントリー・ミュージアムへ「ポスター天国」を観に行ってきた。館内に入ると1階には書籍などでしか見たことがない懐かしいような日本の古いポスターをはじめ、世界各国のめずらしいポスターが所狭しと展示されていた。1・2階の鑑賞は無料で4・5階のみ有料だった。19世紀末のポスター誕生から時代のテーマごとに分類された有料展示の方は大型作品が多く、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックアルフォンス・ミュシャアドルフ・ムーロン・カッサンドルルートヴィヒ・ホールヴァインアンディ・ウォーホルなど圧巻な作品がずらり。先日の投稿にも書いたが、これらの貴重なポスターは安藤忠雄・設計の建物とともに大阪市に寄贈されることになっている。
 ミュージアムを出て隣接する海遊館のイルミネーションを観て帰宅した。

asahi.com
「地域文化に貢献」 サントリーミュージアム26日閉館

 逆円錐(えんすい)形の特徴的な外観で知られるサントリーミュージアム「天保山」(大阪市港区)が26日、休館する。サントリー創業の地の大阪で1994年に開館し、来館者は延べ1149万人にのぼる。同館が果たした役割や美術館経営の難しさを、大森幸子支配人(57)に聞いた。

 ――26日で16年の歴史に幕を下ろします

 「作品を見た後、展示室から見える大阪港に沈む夕日が好きだった」という声も多く、お客様に支えられた16年間に今は感謝するばかりです。建物は市に寄贈、2万点のポスターコレクションは市に寄託します。地域活性化につなげていただければと考えています。

 ――ミュージアムが果たした役割をどう考えますか

 ポスター展のほか、絵画、工芸、写真などを集めた83の企画展を開きました。漫画家のアシスタントや現代アートの作家本人を招き、子どもに作品作りを教えるワークショップも開きました。地域の文化振興に貢献し、一定の評価をいただいたと思います。

 ――なぜ休館することになったのでしょうか

 開館当初、年間入場者数を150万人と見込んでいましたが、今年は85万人。年間数億円の赤字でした。社会貢献活動に当てられる資源は限られていますので、今後は環境分野に力を注いでいこうという方針になりました。大阪のみなさんには、申し訳ないという思いです。

 ――全国的に美術館の運営は厳しいと言われます

 美術館は公立であれ私立であれ、地域の理解と支援があって初めて充実します。どうしたら市民に喜んでもらえるかという「わが町の美術館」である意識も重要です。私たちは7、8年前から子ども向けのワークショップに力を入れ、その子どもが大人になることでファンを増やそうとしてきましたが、開館当初から取り組む必要があったかもしれません。(島脇健史)

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 同館所蔵の「グランヴィル・コレクション」など約500点を展示した「ポスター天国 サントリーコレクション展」は26日までの午前10時半~午後7時半(入場は同7時まで)。大学生以上500円。問い合わせは同館(06・6577・0001)へ。

【2010.12.26追記】
産経ニュース
惜しまれて…16年の歴史に幕 サントリーミュージアムが閉館 大阪

 大阪のベイエリア・天保山で、多彩な展覧会を開催してきたサントリーミュージアム「天保山」(大阪市港区)が26日、「ポスター天国 サントリーコレクション展」を最後に閉館した。最終日となった同日は愛好家ら約6千人が訪れ、最後を惜しんだ。
 同ミュージアムは平成6年11月、サントリーが80億円をかけて開館。巨大な3Dシアター「IMAXシアター」人気もあり、開館翌年には101万人が訪れた。だが、年間150万人を見込んだ来館者は70万人程度にとどまり、毎年数億円の赤字を計上。同社は昨年8月、閉館を決めた。
 同社は大阪市に建物と運営費約7億円を寄贈し、収蔵する世界有数のポスターコレクション約2万点も同市に寄託される。今後の建物の活用方法は、同市が年明けにアイデアを募集して決定する。
 この日は普段の週末よりもにぎわい、ロビーで記念撮影する人も。大阪府東大阪市の女性(61)は「くつろげるし、ここから見る海の風景も好きだった。休館は残念」と話していた。

サントリー・ミュージアム「ポスター天国」


サントリー・ミュージアム「ポスター天国」


サントリー・ミュージアム「ポスター天国」


海遊館 イルミネーション


海遊館 イルミネーション