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早過ぎた挑戦、壁破れず=日本、悲願は次代に-W杯サッカー

 2018年大会がロシアに決まり、その余韻を残した中で迎えた22年大会の発表。国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長が封筒から引き出した紙に書かれていたのはアジアのカタール。日本の挑戦は届かず、歓喜に沸く中東国の脇で落胆にくれた。
 FIFAがW杯の大陸間持ち回り制を撤廃し、アジア開催のチャンスも生まれた中での立候補。大義名分を持たず、02年からの開催間隔も短く、日本にとっては当初から逆風の中の挑戦だった。
 前日の招致演説では独自性をアピールし、「次世代のW杯」を呼び掛けた。日本サッカー協会の小倉純二会長が「われわれの言いたいことは伝えられた」と胸を張れる好内容だった。しかし、甘くはなかった。「日本も韓国も02年にやったばかり。そこの壁を破れなかった」と小倉会長。
 02年大会は日本がいち早く招致に名乗りをあげながら、FIFA内部の政争に巻き込まれる形で、後を追った韓国との共催を受け入れるに至った。それでも大きな意義はあったが、単独開催こそが真の夢だった。
 現在のFIFAの規定では、日本が次に再挑戦できるのは早くても34年大会。03年に当時の川淵三郎日本協会会長(現名誉会長)は「50年までに日本でもう一度W杯を」と目標を掲げた。今回の戦いは決して無駄にならないはずだ。

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低評価も、大きかった「中東初」=カタール-22年W杯サッカー

 大会期間中の夏の暑さが厳しいカタールは、太陽光発電によるスタジアムの冷却装置という世界初のアイデアで勝負した。既に稼働しているスタジアムがあるにもかかわらず、FIFA視察団には懸念され、報告書では評価が低かった。そうだとすれば、やはり「中東初」という開催の意義が大きく、開催決定を後押ししたといえる。
 もう一つの柱は「コンパクト」なW杯。国土面積は秋田県より狭く、すべてのスタジアムが地下鉄で行ける距離にある。4年に1度のW杯では開催都市間の移動が観客にとって楽しみの一つでもあるという側面はあるにしろ、ほぼ1カ所に滞在できることは選手にとっては利点だろう。
 カタールは評価報告書で他国に比べ極端に多くの開催リスクを指摘されていながら、理事の投票で選ばれた。アジア予選を勝ち抜いてW杯に出場したこともなく、12年後の開催までに乗り越えなくてはならないことが多い。

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ロシア、旧共産圏初の意義大きく=18年W杯サッカー

 ロシアは旧共産圏で初のW杯開催という意義が大きかった。世界最大の国土に600万人超とされるサッカー人口を持つ大国は、2014年にはソチ冬季五輪も開催する。大規模な国際スポーツ大会を契機として、新たなマーケットを開拓できるという魅力がある。
 開催候補都市は国土の西側が大半とはいえ、国内に時差があるほど広大だ。高速鉄道がわずか6候補都市しかつないでいないため、長距離移動を航空機に頼らざるを得ない。そのリスクが懸念されている。また、13のスタジアムを新設し、38億ドル(約3190億円)もの巨額を政府が投じる。いずれも大会を成功させるために大国の威信を懸けて取り組むだろう。
 ソ連崩壊後はW杯本大会での1次リーグ突破は一度もなく、最近2大会は欧州予選で敗退。名将ヒディンク監督に率いられた08年欧州選手権でベスト4入りし、一躍脚光を浴びる存在になった。

FIFA.com – Russia and Qatar awarded 2018 and 2022 FIFA World Cups