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国史跡で「鋳所」を全国初確認 出土済の木簡に記された工房名と一致 兵庫・豊岡の但馬国分寺跡

 奈良時代後期(8世紀後半)の国史跡「但馬国分寺跡」(兵庫県豊岡市日高町)から、鋳造工房「鋳所(いものどころ)」とみられる遺構が新たに見つかり、豊岡市教委が30日、発表した。この史跡からは「鋳所」の文字がある木簡が出土しており、実際に「鋳所」の存在が確認できた全国初のケースで、市教委は「国分寺の造営過程などを解明するうえで貴重な発見」としている。
 市教委によると、調査は史跡東端の約250平方メートルで実施。見つかった鋳造遺構内には石を敷き詰めた1.1メートル四方の区画があった。中心部に高温で熱した跡があり、銅を溶かしていた「炉跡(ろあと)」とみられる。また、金属を溶かす「坩堝(るつぼ)」(直径約15センチ、高さ約10センチ)と呼ばれる土器が2個見つかっており、この遺構を鋳所と判断した。鋳型は見つかっていないため製造品は不明だが、市教委は国分寺内の鐘や仏具、くぎなどをつくったと推測している。
 同史跡では昭和52年、全国の国分寺跡としては初めて木簡が出土。36点のうち2点に、「鋳所」の文字が記されていた。
 市教委は12月4日午後1時半から、現地説明会を開く。問い合わせは、市立但馬国府・国分寺館((電)0796・42・6111)。

Wikipedia : 但馬国府・国分寺館
但馬国府・国分寺館ホームページ