第6回・国宝高松塚古墳壁画修理作業室の一般公開」へ行ってきた。場所は国営飛鳥歴史公園内だ。駐車場に入って右手奥に受付のテントが設置されている。ちなみに駐車場はとても広いが、バスが入ってくるために30台ほどしか利用できず、私の時は満車だったので向かい側にある民間の駐車場(500円)に入れた。受付を済ませると、班番号の札(首に掛けるようになっている)と「国宝高松塚古墳壁画修復作業室の公開」「高松塚古墳石室解体事業 発掘編」「高松塚古墳石室解体事業 解体編」という3部のパンフが手渡される。

高松塚古墳壁画修理作業室公開 配布パンフ


 集合時間になるとまずは事務所セミナー室(受付がある建物)で事前ガイダンスを10~15分ほど受ける。話の内容は先に配布されたパンフの内容にあるようなことを画像などを使いながら、昭和47年に壁画が発見されて以降、どういう経過で現在のようなカビによる劣化を引き起こしてしまったかなどの経緯の説明がメインだったような印象。要は現状までに悪化させたのは人為的な要因が大きいということ。ガイダンスが終わると部屋を出て公園敷地内にある修理作業室に移動した。作業室はカビが発生しないよう温度が一定に保たれているとのことで、見学は窓越しになる。見学通路は幅も狭いし短い。そのために一回の見学者数を制限しているのだろう。
 作業室の中には石室の上、下、四方の部分が規則正しく並べられてあった。一方向面にしか見学窓が無いために当然ながら窓側に置かれているものしか見ることができない。とは言ってもそれも窓から距離を置いてあるので表面を斜めから見るような感じになる。壁画とはっきり確認できたのは”飛鳥美人”として有名になった「西壁女子群像」くらい、「北壁玄武」はよく見ると黒い輪のように見え、「白虎」にいたっては壁画を認識することが出来なかった。いくつかの表面には錆びた色が大きく着いており(土に含まれる鉄分のせい)、見るも無残な感じだった。見学に立ち会っている文化庁(たぶん)職員に、「修理作業」ということは壁画の色彩など発見当時の状態に戻すのかと質問したところ、そこまでの修復は不可能でカビによる劣化を現状より悪化させない処理しかできないとのことだった。それならこんな大掛かりな施設を作っていつ終わるのか判らない作業をするより、表面を透過性がある樹脂か何かで固めてしまえば済むのではと素人考えでつい思ってしまった。さてさて、今後壁画はどうなるのでしょうか・・・。

国営飛鳥歴史公園
国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開追加募集について
第6回 国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開(PDF)
文化庁